まろんのつれづれなるままに(60歳までには・・・)

子育て終了。60歳までにはすっきりした暮らしかつ人生の整理も・・・

最先端医療保険は必要か?

人と場所だと思います。


主人は38歳の時に肺がん(若年性肺がん)になり、わかったときはすでに末期のステージ4。
「余命半年。亡くなるまで家にいてください」
当時の放射線科の主治医から言われました。
「入院して抗がん剤などの治療は?」
わたしが食い下がると
「やっても無駄です。病院には治る見込みのない人のベッドはありません」
はっきり言われました。


当時は悲しいと同時に悔しく憤りを感じたけど、今ならわかります。
先生の言うことが正論だと。
これが当時20年前の、そして現在でも同じ伊勢崎市民病院の考えです。


地元に最先端医療技術の病院はあるのか?
なかったらどこへ?
そこに入院できる?、させてもらえる?
助けてもらえるような(国にとってメリットがある)年齢か?
家族が(率先して)協力してくれるような家族関係か?


保険に入っていても、最先端医療が受けられるとは限りません!
いえ、むしろ受けられない可能性が高いから、その部分の保険料は安いのではないでしょうか?


いろいろ経緯があって1か月後、主人は榛名山のふもと、伊香保グリーン牧場のお隣の国立西群馬病院(今はない)に入院させていただけました。


その経緯のおかげか付いた主治医が当時の医局長でベテランの先生。
抗がん剤もいろいろ知っているし使いこなせる先生でした。
わたしも本を読んで(2~3か月で100冊くらい読んだ)、抗がん剤の治療薬を先生にお願いしたりしました。


同時期、同じ病棟に主人より2歳くらい年下のOさんという男性が入院していました。
年も近かったし、同じ境遇(どちらも夫が肺がんの末期)ということもあり、奥さんとはすぐに仲良くなりました。
私の読んだ本、話を聞いて、同じ抗がん剤を主治医の先生にして欲しいと頼んだところ
「自分にはできない」との返事。
技術的に難しい抗がん剤だった。(わたしも量を先生と話し合いました)
「主治医を変えて!」
奥さんは病室で泣き叫ぶ騒ぎです。
すったもんだ末、ウチの主治医の先生が付くことになって・・・。
わたしも少なからず影響を受けました。


「わたしは本を読んで勉強できないから。これからもいろいろ教えてください」
頭を下げて、アガリクス3箱を差し出されました。
当時1箱3万円のアガリクス、
庶民にはとても高い藁でした。