まろんのつれづれなるままに(60歳までには・・・)

子育て終了。60歳までにはすっきりした暮らしかつ人生の整理も・・・

マイムマイムの埋葬

まろんちゃんとこのお葬式って、すご~く変わっているんだよね



☆う~ん、お葬式は普通。変わっているのは埋葬っていうか納骨
(はい、二十数年前の義父の納骨の時は気絶するかと思いました)



みんなでフォークダンスみたいに輪になって歌い、お墓と骨壺の周りを踊りながらグルグル回るんだったよね


☆それじゃあ変な宗教でしょう?。遺骨は、骨はどうするのよ!
(フォークダンスってマイムマイムか!!)



え~と、骨はどうしたんだっけ。確かグルグル回りながら骨をつかんで、エイッヤって掛け声かけて空に放り投げるんじゃなかった?


(インディアンが踊りながら、槍を天に突き刺す姿が浮かぶわね)


☆へえ~、じゃあわたしたちは灰被りならぬ骨被り。頭から遺骨をあびながら歌って踊る変な集団ってわけね。
(エクソシストの集団じゃない)



う~んっと、アッ、違った!骨は踊りながら、みんなでお墓に向かって投げるんだ。


(どちらにしてもすごい儀式です)


(画像は借り物です)



実際は・・・


1、墓石の納骨部分を開ける(レンガ1つ分あるかないかです)


2、骨壺に手を突っ込んで骨をつかみ、一握りずつ開いた穴の中に入れる。(もちろん素手です)ちなみに穴は片手分しか入りません。


3、血縁の濃い者から順に骨壺を回し、それをする(骨壺・手を突っ込む・つかむ・入れる)・・・その時は親族みんなで20人くらいいました(坊さんはいなかった)


4、最後に残った骨のカスみたいのを、壺を逆さにしてポンポン叩く。


5、当然ほとんど入らず口の周りに飛び散るので、手でかき集めて払い落とす。


6、最後にお供えした団子をひとり一つ食べる(味なしです)
※長生きするんだか、病気にならないんだか、健康でいられるんだか、ぽっくり死ぬんだか、確かいくつか理由がありましたが、亡くなった本人がどれも当てはまらずに亡くなったのに果たしてご利益があるのだろうか?・・・ってモゴモゴ無理やり飲み込みながら疑問に思った。




そうね、墓場の入り口に骨壺がたくさん並んだ棚を見た瞬間、いや~な予感はしましたわ。


わたし?
逃げましたよ。
最初見た瞬間サア~っと血の気が下がり気絶寸前。
悪いけど、わたしは人骨を素手でつかむなんて出来ません!
幼いマンボウ抱いて、じり、ジリと親族の輪から一歩二歩後ずさりしました。
輪から3メートルくらい離れたところに、はい、同じような人がもうひとり。
義妹の旦那さんがタバコを吸いながらボーっと眺めていました。
「アレ、無理ですよね」「無理無理!僕も絶対無理」




後から冷静になって思ったのは、あんなふうに墓の中で骨が一緒くたにされれば、毒殺されてもわかんなくなるんじゃないか?ってこと。


それから残った団子は、義母が嫁のわたしにくださって(押し付けて)、はい、甘醤油を片栗粉でとろみをつけて、みたらし団子にしてありがた~く美味しくいただきました。
まあご利益のある団子が、甘辛いみたらしに生まれ変わってもご利益があるかどうかはわかりません。




ええ、今は他人事として語れる幸せをかみしめています。