マンボウくんの初めてのボーナス
(マンボウくんが初めてボーナスをもらったときの話です)
マンボウくんの会社の社長さんはとてもいい人です。
研修期間中、新入社員と幹部たちの会食時に、社長は初ボーナスの使い道を尋ねました。
マンボウくんはもちろん「バドミントンのラケット!」と大きく返事をします。
「う~ん、バドミントンのラケットなら数本は買えるんじゃないかな」
新人ひとりひとりに尋ねた後、最後にこう締めくくりました。
「初めてのボーナスだけど普通より多く出すから、みんなは親孝行をするように。何か親御さんにプレゼントしなさい」
親孝行のマンボウくんは早速母に尋ねました。
「お母さん、何が欲しい?」
母は迷います。欲しい物はたくさんあります。でも自分の時の初ボーナスの額を考えると・・・。(ちなみにウン十年前、大卒でしたが5万円くらいでした)
初めてのボーナスは研修期間。それも4月からなので出ない会社もあるのです。
「今回はいいわ、自分の欲しい物を買いなさい。だけど初ボーナスは出ない会社もあるくらいだから、あまり期待しない方がいいよ」
ボーナス当日、お昼休みの新人たちの会話。
親御さんだけでなく、兄弟姉妹にも何かプレゼントしたいという人もいます。
何がいいか?マンボウくんも相談を受けます。
ついに、ボーナス出ました。
1か月分! 破格です!!
税金や保険を引いて手取りで約20万円。
バンザイ、ばんざい、万歳の三唱です。
母もちょっとは期待します、マンボウくんの二度目のお声掛けを・・・。
マンボウくんは親孝行です。
母の言った通り、ひたすら自分のためだけに使います。
バドミントンのラケット3本、バッグ、シューズ・・・
あっと言う間にボーナスは半分以下になりました。
マンボウくんの会社の社長さんはとてもいい人です。
でも社員は言うことを聞く人たちばかりではありません。
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